ライオンのおやつ

小川糸さん 読みやすく でも今回 図書館リクエスト2月に・・・先日やっと届きました。作詞もされていて 春嵐さんの歌も好きです。

最初「ライオン・・」とは、ホスピスの名称で 百獣の王ライオンは、敵に襲われたりしなく 食べたり 寝たり すればよい ので 「ライオンの家」と

名付けたとか。そこで毎週出される おやつ ゲストの想い出の元 おやつを再現

豆の花 と書き「トウファ」台湾のお菓子。その想い出は、戦時中の話。

 

「生まれてくるのも 死ぬのも 自分で決められない・・死ぬまで生きるしかないんだよ」「自分がじたばた しても 自分の命のありよう決めること出来ず・・」

 

次の週に出たのがヨーロッパ旅行で食べた「カヌレ」この出会いで銀行員を辞め

珈琲やを始めた人の話。

 

これは、ココのおやつではなく オーナーが出してくれた海野雫さん(主人公)が

「ソ」なるもの? 牛から乳 乳より酪 酪より生蘇 生蘇より熟蘇を出し

熟蘇より 醍醐。人生の醍醐味を味わって・・・と言われ食べた話。

 

三番目のおやつは、「アップルパイ」百ちゃんの話。死ばかり 考えていた

が 百ちゃんに会い 受け入れることは、もっと 生きたい 長生きしたい

気持ちを正直に認めること。気づかせてくれた。

 

「その人の元となっている 意識 エネルギー自体は、、決してなくならない

未来永劫続いて・・私の中にいる 核心部分の更にもっと 中心にある私・・」

 

リクエストのおやつ「豆花」をジッとみていた 本人は、過去を思い出し懐かしみ

と思っていたけれど 今の私と同じく もう 食べられなかったのかも・・

 

「自分の身体で 感じ 目で見て 匂いを感じ 舌で味わい ‥そういうことが

懐かしい。体が無ければ 出来ない事が・・死んでから 気が付き」

 

次のおやつは、「ミルクレープ」このホスピスにて 調理担当の方の希望した品。

「レーズンサンド」最後の時を・・先生と言われていた傲慢だった人の希望。

 

余命を告げられ 入居者が もう一度食べたい 思い出のおやつを

リクエストする なんとも 切ない しかし 夢のような 話でした。