人間にとって成熟とは何か

人間にとって成熟とは何か  曾野綾子

人は皆ほどほどの生き方をしている。身勝手な様な人も意外と他者のことを心に留めている。

定年後 自分のしたいこと見つけていない人 老人なのに成熟しなかった人
自分の生活(掃除 洗濯 炊事)さえできない人 自分の生きる場がないように
思えて空しく感じている

憎しみ 嫌悪を持つような人間関係からでさえ、私は多くを学んだ。

成熟した人間 必ず自分の立場を社会の中で考えるもの

思ったことをそのまま言わない
嘘がつけるような複雑な自我を構成する。

表現にどのような落差を作るか? 
存在自体が相手に違和感 他人のことが本当は、わからない。
だから「今日はあなたをお待ちしていた」というせめてもの具体的姿勢を
示すため 髪をとかし 服を着替える。

本当に力のある人は威張らない
夫に社会的地位ができると その奥さんまで威張るケースが未だある
(私も何度も経験済み 何故そんなこと言われなくては?と思うこと多々
逆の立場に・・絶対そんなことしない・・反面教師でした)
世の中 何か勘違いしている人 多い

著者は、カトリック 人間世界 地位 名誉 財産 全く無意味
王様の前でも 乞食の前でも等しく同じ態度で接する。  しつけ

謙虚に人として誰とでも付き合う 誰もが貴重な知識を教えてくれる。
それが成熟した大人に導いてくれる。

他者の生活には様々な事情あること 思いやる能力
他人の生活を思いやれない・・どんなに学校秀才であろうとおとなになっていない証拠

世界を意識した地理的、時間的空間に・・それ以上それ以下でもない小さな自分
正当に認識できること ほんとうの成熟した大人の反応

貧困とは,「今夜食べるものが無い」ことを言う
貧困の苦悩はもっと 積極的なもの 何々ができない という形は取らない。

人生は最後の一瞬までわからない
自由とは必ず義務を伴うもの

世知辛い世の中を自分らしく生き抜くコツを提言
まわりに振り回され 自分を見失いがちな人に送る とあるが
私は 該当していないかも?