罪の声

久々 分厚い小説を読み終えました。  「罪の声」塩田武士著 

フィクション作品ながら モデルに 「グリコ森永事件」を参考に・・・戦後最大の未解決事件。
子供を巻き込んだ事件 で 本当に こんな人生があったかも?物語。

「テレビが強くなったのは、○○事件から・・お菓子を標的・・・自分の子供が事件に遭うかも・・・
考えたら テレビ見るわな。・・・必然的にワイドショー・・・新聞に出来んことがテレビには、出来る」

左翼系新聞が号外・・・現代では、SNSにより 一気に記事が拡散したかも・・・ネット社会以前は、
良くも悪しくもメディアが情報を制御できた。
発行部数の少なさ・・・社会的影響力を考慮 警察とマスコミ この報道を黙殺。

「あなた方は、6つの企業を狙い・・・株式操作で 随分儲けた・・・車で運ばせた現金など 最初から
奪う気は、なかったんでしょう?」

事件が自分の子供同様 他の子供たち、社会全体をも巻き込んだことに、28歳の母は、どれだけの
想像力を持って対峙したのだろう。警察と聞くだけで思考停止に陥り、罪のない人々に向けて個人的な
恨みを晴らした行為が、正義であるはずがない。

次の方が 図書館図書を 待っていると思うと 急ぎ読み終え 期日までに 返却したく
感想も急ぎました。