鹿の王

鹿の王  上橋菜穂子

二人の主人公が 後半 重なり 面白くなっていく。

鹿の王とは、シカの群れの中に 見張り役がいて 異変にいち早く気が付き 警告を発する鹿。
飛鹿(ピユイカ)群が危機に陥ったとき わが身を賭して 群れを助ける鹿 を 「鹿の王」

「この世に生まれ‥一回だけの人生を生き死ぬ‥心にとっては、ともかく 身体にとって死は、終わりではないような気がして・・」

人は、自分の身体の中で 何が起きているか 知ることが出来ない
人の身体は、細菌やウィルスが日々 共生したり葛藤したりしている場
そして それって 社会にも似ている?  この三つが重なったとき 物語が生まれ出て・・・
                                     著者のあとがきより