トットひとり

トットひとり 黒柳徹子

窓際のトットちゃん 以来の 彼女の著書
向田邦子さんと親しかったようで・・・「禍福はあざなえる縄のごとし」の意味を・・と訊かれ
知らずに・・尋ねると
「幸せと災いは、かわりばんこに来る 幸せの縄と不幸の縄・・・」向田さんから最初に教わった言葉。
「でも、幸せの縄二本で編んである人生はないの?」と訊きかえす辺りが徹子さんらしい。

森繁久弥さんとも 交流が・・・
「葉っぱのフレディ」絵本の朗読 「長男を亡くし・・・辛かったけれど朗読してよかった。
もう一度生きてみよう命ある限り生きてみよう・・・」話してくださった とも

渥美清さんは、兄ちゃん と呼ぶ仲・・・病気で治療に行くだけの日々の時に
知らずに「女連れて温泉に行ってたんでしょう」なんて呑気なこと言ってたんで
「なんにも 病気のこと、気がついていないんだ」と思って おかしくなっていたらしい。
寅さんの映画をいつも誘ってくれて 試写会で観ているはず・・・
渥美さんは、観客と黒柳の反応を知りたかった どこで笑うか?も・・・

アフリカで使われているスワヒリ語 子どものことを「トット」という。
世界の子どものため 働くように 子どもの頃から約束されていたのか・・嬉しくなった。

NHKテレビ女優第一号 の彼女は、仕事が遅くなると 「もう夜更けだから失礼します」
「眠いので、うちへ帰って寝ます」本当に帰ってしまう 呆れた人だったよう。

仕事を離れ 一人暮らしを・・・ニューヨークへ
「修練と勇気」さえあれば  女優を続けられる 迷いが吹っ切れ
日本に戻り 「徹子の部屋」「ザ・ベストテン」「世界ふしぎ発見」活躍。

芸能界での家族 中村八大 坂本九 森繁久弥 森光子 メリー・ターサイ
(皆さん逝ってしまった人達)
その他 いろんな大切な人達に「客席に座って、どうか見てて下さい」と
お願いして 私は、舞台へ出ていく。
最後の〆まで 彼女らしい・・・これからもきっと 子どもの心を残して生きていくのでしょう。